茨城を代表する景勝地であり、漁師町でもある大洗町。「水戸を離れて東へ三里、波の花散る大洗」という磯節でも有名なこの地で漁師たちに愛飲されてきた酒が「月の井」です。

特上の山田錦を50％まで高精白し、那珂川水系の清冽な伏流水で大吟醸と同じように仕込んだ逸品です。
今季R2BYより、広島県の竹鶴酒造から移籍した名杜氏・石川達也杜氏の技と月の井酒造店の蔵人たちの変革の努力が結実した今季の新酒は、素晴らしいものが出来上がりました。

ほのかな甘みを感じつつもしっかりとした旨味があり、ジワリと湧き出す酸が骨格を整えて後味をクリアに収束させていきます。
アルコール度数が20度もある無濾過生原酒とは思えない飲みやすさなので、飲み過ぎにご注意ください。和らぎ水をご用意してお飲みになることをおすすめします。

新酒の味わいから完成度の高い生原酒ですが、低温で熟成させたり、お燗をつけてみても崩れることがなく、深まる味わいを楽しめそうです。ぜひお試しください。